2022/01/10

ブログを再開します



ご無沙汰しております。
前回のブログから4年(正確には5年以上…)という歳月が流れてしまいました。
筆が止まるのにも限度があるだろうと、自分にツッコミを入れてしまいそうです。
この間に私自身は仕事、そしてプライベートでも大きな変化があり(言い訳)、
さらには社会全体もニューノーマルと呼ばれる時代へと突入しました。
様々な変更を余儀なくされた方々も多かったのではないかと思いますが、
皆さまが健康に、充実した日々を過ごされていることを切に願っております。

このブログのメインテーマである「フォルケホイスコーレ」をめぐる状況も
刻一刻と変化を遂げています。

例えば

・一つの学校に10数名の日本人留学生が参加し、日本人に対する定員が設けられたり
・複数校に申し込んで、ようやく一校の留学が叶ったり
(人気校だと留学まで2年待ちといったケースもあるようです)
・女性ファッション誌でも紹介されていたり
・日本各地で、ホイスコーレをモデルにした学校作りを行う人が増えてきたり

『LIFE SHIFT』が日本でも2016年に発売され、
話題を呼んだ頃からムーブメントの兆しはありましたが、
ついにここまで周知されてきたのだなと感慨深いものがあります。

人生100年時代において、リカレント教育の必要性は十二分に説かれていますが、
『人生の学校』とも言われるフォルケホイスコーレが選択肢の一つにあがることは
至って自然なことだと思います。

SNSの利用が主流となり、ホイスコーレ留学が以前よりも身近になった今、
多くの留学生が現地の情報をみずみずしく伝えてくれています。
これから留学しようと思っている方々にとっては、
貴重な情報が増え嬉しい流れですね。

一方で、他者からの評価から一切自由な学校であるということは、
特に日本のように教育に対する価値観が異なる土壌では
一体何を学んだのか、どう人生に作用したのかを
他者に伝えにくい側面があることもこの身をもって学びました。

何より自身の中で消化できていなかったのですから、
当然言語化できるはずもなく、その期間はとても長く辛かったです。
ようやく話すことができるようになったのは、
帰国してから5年近くが経過してからでした。

フォルケホイスコーレとは、一体どんな学校だったのだろう?
そこで何を学んだのだろう?
私の人生はどう作用し、どのように変化したのだろうか?

帰国後11年が経過してもなお問い続けています。
実は、そう問い続けることができる『問い』を持ち帰ったことが、
私にとっての一番の学びだったのではないかとすら最近思います。

「日本人は社会に出ると学ばない」などと言い古されてきましたが、
大人の学びなおしは時代の要請にもなってきました。
そうした時流に沿い、
やはりあの時デンマークで過ごした時間は非常に意味のあることだったのだと
今なら確信を持てます。

残念ながら、ホイスコーレの最新情報をこちらでお伝えすることは叶いませんが、
普遍的である学びの本質と
『人生の学校』での学びは劇的な変化を起こすことはなく
(もちろん例外はあると思いますが)
緩やかに時間をかけて人生に作用していくことを鑑み、
その過程も併せてお伝えすることができれば幸いです。

こうした背景があり、頓挫してしまったブログを
まずは【NO.10】の理由までを書き終えることを目標に
再び始動することにしました。
どうぞお付き合いくださいませ。

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