2016/06/23

フォルケホイスコーレをオススメする 10の理由【No.4】

学び方は自分次第 「すべてが学び」


http://tokyohojskole.blogspot.com/2016/06/no4.html
 

ホイスコーレでは試験が行われず、
資格は問われれず、付与されることもないことはすでにご紹介しました。
【No.1】学びの本質に気付かせてくれる

自然豊かな環境下 教職員と生徒がともに寮生活を送り、
多様なバックグラウンドを持つ人々が集い
対等な立場から生まれる対話をもとに 
人生について学んでいく。
【No.2】豊かな自然の中で自分と向き合える
【No.3】誰しもが受け入れられる

これが ホイスコーレの基本姿勢です。

あらかじめ決められた答えはありません。
何者かになることを強いられることもありません。
すべては、
私たち自身に委ねられています。

真に自由な学びの場であるからこそ、
ホイスコーレで過ごす時間は

「すべてが学び」

であると言っても過言ではありません。

そんなホイスコーレでの『学び方』
1年間の経験を元に下記に分類してみます。


1.自己による発見or他者からの発見
 例えば、授業で提示されたテーマに対し
 自己の中で思いめぐらせ 何かを見出すこと。
 または、友人や教師との対話やその姿から気づかされること。
 
2.学内or学外
 授業は学校の敷地内に収まりません。
 時に他国への修学旅行や 周辺地域のフィールドワーク等を通し
 歴史や文化について学ぶ機会も用意されています。
 
3.授業を通じてor生活を通じて
 授業形態は座学であったり、またはモノづくりやスポーツであったり。
 個人で行うものもあれば、グループワークも多い。
 「共同生活」もホイスコーレの大切なキーワード。
 集会、食事、清掃なども、皆でチームワークよく行います。

さて、そんなホイスコーレでの生活をより具体的に
イメージしていただくため よろしければこちらの動画をご覧ください。



2010年に私が約半年間滞在した
Engelsholm Højskole(エンゲルスホルム ホイスコーレ)。
ここでの思い出を 学友がまとめてくれました。
(当初は別の音楽がついていたため、歌詞が流れています)

動画内には様々なシーンが盛り込まれています。

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【グループワーク】
 学校が始まって最初に課されたプロジェクトは「演劇」。
 複数のグループに分かれ、
 主題として与えられた物語にちなんだ劇を演じました。
 配役や進行、小道具や音楽など全てを生徒だけで作り上げました。

【ライブ・コンサート】
 ソングライティングコースがあったため、
 生徒と先生とが発表会を兼ねたライブを行いました。

【パーティー】
 学校の地下はBarスペースになっており、
 ビリヤード台、サッカーテーブル、音響機器等が常設。
 学生達でパーティーのテーマを決め、自主的に運営します。
 写真は 『Fastelavn』(ファステラウン)の様子。
 デンマークで昔から行われている
 冬から春への季節の移り変わりを祝う行事で、
 皆が思い思いの仮装をして集い
 美味しい食べ物や音楽とともに楽しみます。
 私は衣装を用意できなかったので、
 仕方なしにシーツを羽織って貞子風…。

【修学旅行】
 チェコのプラハまでデンマークからバスで移動しました。
 Engelsholmは アートをメインとしている学校なので、
 プラハ市内の美術館や芸術大学を訪れ、
 夜は会場を借りて現地でLiveを行いました。
 前の学校で知り合ったチェコ人の友人達とも感動の再会。

【自由時間@学校】
 学校内の敷地で野球をしました。
 先生も生徒に交じって楽しんでいます。

【修学旅行 再び】
 ドイツはハンブルグへとバスで向かいました。
 こちらでも美術館や芸術学校を訪ねました。
 この修学旅行の最終日にそのままハンガリーへと帰国した友人。
 長期生活を共にした仲間との別れは 涙がつきもの…。

【自由時間@レゴランド】
 デンマーク発祥の知育玩具メーカー『LEGO』。
 週末に友人達とLEGOLANDに遊びに行きました。
 
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「学校」と一口に言っても、
実に多様な経験から学び取る場であることが
お分かりいただけるかと思います。

授業は週に28時間以上履修しないといけないという
基本ルールこそありますが、
罰則や評価など 縛りつけるものがないため
逆にどこまでも自分に甘えてしまうこともできます。

他国から集まった人々との集団生活の中で
皆の利益を守るため 秩序や他者への敬意など重んじるものはあれど、
そこでの時間をどう過ごすか 何を得るのかは 
すべて自分次第。

目的意識を持ち 主体的に動くこと。

これらが留学の質を大いに変えます。
どの留学、学びにも共通する自明の理でもありますが、
「評価」や「専門性」を持ち帰ることができない
ホイスコーレ留学ではなおのこと。

デンマーク人の友人が以前会話の中で
ポツリとつぶやきました。

「自分探しっていうけど、自分って木の下にでもあるの?
自分というのは、自らつくっていくものだよ」

今から2世紀近く前 デンマークに誕生したフォルケホイスコーレ。
そこでの学びは、人々を能動的な姿へと変えていったといいます。
人々の意識の根底には今も脈々と
ホイスコーレが醸成した精神が受け継がれていることを感じさせます。


→→次号に続きます

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